2019-07-09から1日間の記事一覧

方丈記(嵯峨本) 二段

凡およそ物の心を知れりしより、四十餘よそじあまりの春秋を送る間あいだに、世の不思議を見る事、やゝ度々たびたびになりぬ。去いんじ安元三年四月廿八日かとよ。風はげしく吹て閑しずかならざりし夜、戌いぬの時ばかり、都のたつみより火出來いできたりて…