2019-08-15から1日間の記事一覧

方丈記(嵯峨本) 24

方丈記 | 日本古典籍データセットから 翻刻 蕨を折木の実をひろひて且は仏に たてまつり且は家つとにすもし 夜しつかなれは窓の月に古人を しのひ猿の聲に袖をうるほす草 むらの蛍は遠く真木の嶋のかゝり 火にまかひ暁の雨はをのつから 木葉吹嵐に似たり山鳥…

方丈記(嵯峨本) 23

方丈記 | 日本古典籍データセットから 翻刻 つれ〳〵なる時は是を友として あそひありくかれは十六歳われは むそち其齢事の外なれとこころを 慰むる事これ同し或はつ花を ぬき岩なしをとる又ぬかこをもり 芹をつむ或はすそ川の田井に 至て落穗をひろひてほく…

方丈記(嵯峨本) 22

方丈記 | 日本古典籍データセットから 翻刻 人もなく又耻へき友もなし殊更に 無言をせされとも獨をれは口業を おさめつへしかならす禁戒を守る としもなけれとも境界なけれは何 に付てかやふらむ若隠の白浪に 身をよする朝には岡の屋に行 かふ舩をなかめて満…