2019-06-30から1日間の記事一覧

方丈記(嵯峨本) 17

方丈記 | 日本古典籍データセットから 翻刻 気色を聞にも心念々にうこきて ときとしてやすからすもしせはき 地に居れは近く炎上する時其害を のかるゝ事なしもし邊地に あれは徃反わつらひおほく盜賊の 難はなれかたしいきほひ有者は 貪欲ふかくひとり身なる…

方丈記(嵯峨本) 16

方丈記 | 日本古典籍データセットから 翻刻 うすらくかと見し程に月日 重なり年越しかは後は言の葉に かけていひ出る人たになしすへて 世のありにくき事我身と栖との 墓なくあたなる様かくのことし 況や所により身のほとにしたかひ て心をなやます事あけてか…

方丈記(嵯峨本) 15

方丈記 | 日本古典籍データセットから 翻刻 見侍りしか子のかなしみには たけき者も耻を忘れけりと覚えて いとおしく理かなとそ見侍りし かくをひたゝ敷ふる事はしはし にてやみにしか其名殘しは〳〵 絶すよのつねに驚くほとの地震 二三十度ふらぬ日はなし十…

方丈記(嵯峨本) 14

方丈記 | 日本古典籍データセットから 翻刻 或はくつれ或はたふれたるあひた 塵灰立上りて盛なる煙のことし 地の震き家のやふるゝ音いかつち にことならす家の中にをれは忽に 打ひしけなむとすはしり出れは 又地われさく羽なけれはそらへも あかるへからす龍…